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#8 足関節捻挫について

スポーツ現場で起こる捻挫

僕はラグビーチームでトレーナー活動を週3回しています。リーグ戦など始まれば頻度はもう少し上がってくるのですが、今はまだチームビルディングで徐々にオープン戦が入っていきます。

やはりラグビーでよく起こるケガとして「足関節捻挫」(いわゆる足首の捻挫)があります。まぁラグビーに限らずスポーツ現場に居ればよくこのケガに遭遇します。日常生活でも段差につまずいたなどで起こる場合もあります。

今回はそんな足関節捻挫に関して簡単にまとめたいと思います。(教科書通りに)

足関節の捻挫の種類

足関節の捻挫には

・内返し捻挫

・外返し捻挫

があります。

内返し捻挫に関して

内返し捻挫では足・足関節の底屈・内転・回外強制により、足関節外側靭帯の損傷を伴う捻挫になります。ちなみに足関節外側靭帯は「前距腓靭帯 Anterior Talofibular Ligament(ATFL)」、「踵腓靭帯 Calcaneofibular Ligament(CFL)」、「後距腓靭帯 Posterior Talofibular Ligament(PTFL)」の3靭帯で構成されています。

そして、この内返し捻挫においての外側靭帯損傷は重症度によって損傷される靭帯が変わってきます。

Ⅰ度損傷:前距腓靭帯(ATFL)の伸長あるいは部分断裂

Ⅱ度損傷:前距腓靭帯(ATFL)の完全断裂

Ⅲ度損傷:前距腓靭帯(ATFL)・踵腓靭帯(CFL)損傷および後距腓靭帯の断裂

と分類されます。

もう一つ内返し捻挫で起こる外側靭帯損傷の一つとして「二分靭帯損傷」というのもあります。

靭帯付着部の張力により踵骨前方突起、舟状骨、立方骨の裂離骨折を起こす事がある。

※二分靭帯:踵立方靭帯と踵舟靭帯を合わせた靭帯

外返し捻挫に関して

内返し捻挫ほど頻度は高くないですが、外返し捻挫もスポーツ現場では起こります。

外返し捻挫は足・足関節の背屈・外転・回内強制によって起こり、足関節の内側靭帯(三角靭帯)損傷を伴います。

※三角靭帯:脛舟部、脛踵部、後脛距部で構成された足関節内側靭帯

外側靭帯に比べて強固なのと骨性の安定性があるため、あまり頻繁に起こらないが、格闘技やコンタクトスポーツで多く見られる。

その他の捻挫や合併症状

その他に、捻挫の繰り返しなどにより距骨下関節を安定させる骨間距踵靭帯、外側距踵靭帯、距骨頸靭帯などの損傷や、外返し捻挫で背屈強制が加わるとこで起こる、遠位脛腓靭帯の損傷や断裂による脛腓間が離開し、果部骨折なども合併してる。

足関節の捻挫の繰り返しや、リハビリが出来ていないことによって、下腿部の倦怠感や足関節の不安定感、後足部外側の疼痛を訴える場合もある。その場合、足関節の不安定性が認められず、足根洞の外側開口部位に圧痛が認められる。(足根洞症候群)

 

足関節の捻挫に関してはここに書いたこと以外にもたくさん症状が出たりすので、こちらはあくまで一般的なところです。

現場に出れば教科書通りのこともあるし、全く予測できないことも出てきます。

ただ、上に書いた様な基本的なことを理解した上で対応することに越したことはないと思いますね。