~タイトルはこれから~

自分の成長を感じるために、感じたこと、思ったことを文字に残します

#13 99%の人がしていないたった1%のリーダーのコツ

数年前に買ったこの本。

自分がリーダーという立場になったのがきっかけで買ったのですが、読み終える前に本棚でお休みしてもらっていました。

千葉と大阪の店舗でリーダーとして、働くようになった2017年。関東と関西。土地柄の違いなどある中で、どれだけリーダーとして「信頼」されるようになるかが大事かと思って、ちゃんと読もうと思いました。

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そもそもリーダーとは?

どうしても今までのイメージだと「リーダー」とは「カリスマ的存在」という印象がありました。

ただ、あくまでもリーダーはチームや組織で仕事をする上での「役割」であり、すべての領域で他のメンバーより優れていないといけないわけではありません。

そうなんです。あくまでも、

「役割」

なんです。

リーダーが偉いわけでも、価値が高いわけでもないということです。

ハーバード大学のジョン・コッターさんによると、

リーダー:変化を見極め組織の向かうべきビジョンを掲げ、関係者を動機付け、ビジョンに向かわせる人

と定義しています。

リーダーとマネジャーの違いは?

リーダーと似ている役割として「マネジャー」があるかと思います。

それに関しても、ジョン・コッターさんは

マネジャー:決められた目標に向けて組織を管理し、目標を達成させる人

と定義しています。

なんだか違いが難しい感じがするので、簡単に…

リーダー:人をやる気にさせる人

マネジャー:人を管理する人

こんな感じが自分の中でスッキリするのでこれでいきます。

リーダーに求められる能力とは?

では、実際リーダーに求められる能力とは何でしょうか?

ジョン・コッターさんの理論で言えば、

ビジョンの構築」「人心の掌握」「関係者の動機付け

になるかと思います。

例えを本の中から抜粋すると、、、

「今晩家族で外食し、お寿司を食べたい」と考えましょう。(ビジョンの構築)

まずは頃合を見計らい、こどもたちに一人ずつ声をかけます。(人心の掌握)次に、ハードルの高い配偶者に交渉します。

その時は「次のボーナスは出るに違いない」「子どもたちが食べたいと言っている」「今の季節はブリが旬のはずだ」などの説得材料を持参します。(関係者の動機付け)

こうやってみると普段からこんなことやっていませんか?

友達、恋人とご飯に行きたい、遠出をしたい場合はこんな感じで提案などをしているかと思います。

あと大事になってくるのが、成功するか失敗するかです。それ次第でリーダーとしての能力(リーダーシップ)が発揮されたか、発揮されていないかが証明されます。

リーダーになるための「コツ」=「ヒント」

特別ではないリーダーとしての能力(リーダーシップ)を身につけるために、8つのコツを掴めば後輩、仲間から信頼を勝ち取ることが出来る。

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そんな「コツ」を掴んでチームをやる気にさせて、目標を達成させる。

リーダーとマネジャーどちらの役割をしているのも事実です。

すぐに結果は出ませんが、今回身につけた「コツ」を元にチームを成長させながら自分人も成長していけるように頑張っていきたいと思います。

「チームにスイッチオン!」

#12 たった一言からはじまる「信頼」の物語

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 GW中に1冊本を読みました。

 【リッツカールトン たった一言からはじまる「信頼」の物語】

 リッツカールトンホテルと言えば、世界一のホスピタリティを提供することで有名なホテルですね。

 そんなリッツカールトンで、仲間から、お客様からも信頼されるためにどんなことを日々意識して行っているのかを学べる内容になっています。

「信用」と「信頼」の違い

 「あの人は信用できるから、この仕事を任せよう!」

 「あの人は信頼できるから、この仕事を任せよう!」

 普段何気なく使っている言葉ですが、この二つの言葉の違いに関して考えたことがありませんでした。そして、上の二つの文章でも違った価値観になってきます。

 【信用】とは、「信じて用いる」ことで、【信頼】とは、「信じて頼む」ことです。

 何が違うかと言うと、信用とは「あの人なら、コピーを10部とってくれと頼めば、きちんとやるだろう」と、「言われたことをやる」。といったことが信用を形作ります。

 一方、信頼は「あの人にコピーを頼んだら、会議用に付箋などを貼って、分かりやすくまとめておいてくれるだろう」と言った、「だから、あの人に頼もう」という信用にプラスの要素が加わったものが信頼になります。

 そう考えると、上の二つの文章の違いが分かるかと思います。

もっと言ってしまうと「便利な人」と「信頼される人」の違いになるかと思います。

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信頼は「能力(スキル)」×「人間性

 『7つの習慣』の著者である、スティーブン・R・コヴィー博士は、

「信頼とは、その人の持っている人間としての力と、その人の持っている能力のかけあわせである」と言っています。

 僕の働いている業界に置き換えると、専門家として必要な「スキルや知識」と、「性格や人間性」、その二つがかけ合わさった時に、その人の信頼の大きさが決まります。

 例えば、専門家としての能力が「8」で、人間性が「0.5」の場合は、

8×0.5=4 になってしまい信頼は半減してしまいます。

 「あの人は、腕は良いんだけどなぁ…」「仕事は確かに早いんだけどなぁ…」と評価されてしまう人がこのパターンに当てはまります。

 非常に優秀な学歴を持っていたり、知識や能力に優れていても、人間性が備わってなければ信頼に疑問符が付きます。

 逆に、専門家としての能力が「0.5」で、人間性が「8」といったパターンもあります。

 人間性や性格は非常に良く、接客や対応が非常に丁寧でも、肝心な能力が無ければ信頼を得ることは難しいです。

 「あの人は良い人なんだけどなぁ…」「頑張ってはいるんだけど…」と評価されてしまう方々に多いかと思います。

 クライアントが求めるものは、はっきりと言えば「結果」です。この「結果」を叶えるためにはやっぱり専門家としての確かなスキル、知識が必要になります。どんなに良い対応などをしていても、心の中で「この人に着いて行っても大丈夫なのかな…?」と不安な気持ちが芽生えてきます。

 そうならないように、専門家としての「能力」をしっかりと伸ばし、その人自身の「人間性」も同時に伸ばしていいくことが非常に大事なことになります。

成長しようとし続ける努力

 人は能力も人間性も磨くことができます。だから、努力すればするほど、信頼を勝ち取ることができます。反対に少しサボっただけでも、信頼は簡単に損なわれてしまいます。

 そのためにも現状に満足せず、常に成長し続ける気持ちを持ち、実際の行動に移していくことが大切です。

 努力に関して何が正しい、間違っているは分かりません。その人にとってはその方法が一番の近道かもしれません。100人いれば100通りの努力の仕方があります。努力していく中で、自分にあった形を見つけていくことも大切です。

 信頼を勝ち取る目には日々の努力が大切ということです。

 

 この本を読んで改めて気づかされました。

#11 GWは横浜へ

世間はGWで9連休の方もいるみたいですが、僕は3連休です。

そんな3連休の1日を使って、横浜に遊びに行ってきました。

 

開放感溢れる公園

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これが噂の山下公園です。

子連れの方や、お年寄り夫婦、カップルがたくさんいました。

開放感ありすぎて、走って、飛んで、転がり回りたくなってしまいました。

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木登りしている子供いてなんだか羨ましかったです。

トレーニングとかじゃなくて、自然の中で遊んでみたいな。

初の横浜スタジアム

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せっかくなので横浜スタジアムまで来てみました。

初上陸で、周りしか見ていませんがなんだか良い雰囲気でした。

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なんだかおしゃれな感じの噴水。

野球って感じがして好きです。

そして、この時期だから分かりませんが、緑がたくさんあって癒されます。

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キャッチボールとバッティングとかいろいろとやりたくなってきました。

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写真もなんだか「ぽく」撮れる様になってきたかな?

写真を上手に撮れるように勉強もしていきます。

 

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これが一番うまく撮れたかもしれません。

 

天気に恵まれて良いリフレッシュが出来ました。

 

次は広島か宮城に行きたいと思っています。

スタジアム巡りも含めて。

 

それでは。

#10 腰椎椎間板ヘルニア

今回の投稿で10回目になりました。

ブログをはじめて1ヶ月がまもなく経ちますが、何を書いて良いのか分からないままここまできました。とりあえず今は学生の時に勉強したことの復習で、教科書に書いてあることを自分の言葉を交えながら書いています。

腰椎椎間板ヘルニアとは

さて、今回は「腰椎椎間板ヘルニア」に関して書いていこうかと思います。

「ヘルニア」という言葉はラテン語の「Hernia」(脱出)からきており、「体の中の臓器や組織が正常な位置から脱出した状態」を意味します。

「頚椎椎間板ヘルニア」「腰椎椎間板ヘルニア」「鼠径ヘルニア」など様々な部位でヘルニアは起こるとされています。

今回の「椎間板ヘルニア」は椎間板を構成している髄核が繊維輪から突き出し後方の神経根を圧迫し、様々な症状を引き起こします。

スポーツ選手だけでなく、一般の方、それも学生から高齢者まで幅広い年齢で、この障害を抱えている人はいます。

好発年齢として、30~40歳の方と言われています。

姿勢によって椎間板にかかる圧が違う

一般的に椎間板内圧は立位より座位で高くなるとされている。

①仰臥位

②立位姿勢(良い姿勢)

③座位姿勢(良い姿勢)

④立位姿勢(悪い姿勢)

⑤座位姿勢(悪い姿勢)

なんとなくイメージは付くかと思いますが、ざっくりこんな感じの順番になります。

したがって、椎間板の急性、慢性の一定の損傷による脆弱化に加え、椎間板の圧が上昇する姿勢や運動様式が椎間板ヘルニアを発生することになると考えられます。

ヘルニアの症状と徒手的検査方法

さて、実際ヘルニアになるとどのような症状が出るのか、そして、腰椎のどのあたりにヘルニアが起こりやすいのかを考えてみましょう。

まず症状として、腰痛、下肢の神経症状(痺れ・知覚以上)、足関節や足趾の運動麻痺、筋力低下(運動神経の異常)、腱反射異常などがあげられます。

好発部位として、L4/L5間とL5/S1間に生じることが多いです。

検査方法として、逃避性側弯の有無の観察、立位前屈による脊柱の可動性、指尖床間距離(FFD)、SLRテスト、ラセーグテスト、L3/L4間のヘルニアであれば大腿神経を牽引するFNSTを行う。

神経症状について

神経症状に関してはヘルニアが起きている部位によって変わってきます。

【L3/L4】

筋力:前脛骨筋の筋力低下

反射:膝蓋腱反射異常

知覚:下腿内側

【L4/L5】

筋力:長母趾屈筋筋力低下

反射:なし

知覚:足背

【L5/S1】

筋力:長・短腓骨筋筋力低下

反射:アキレス腱反射

知覚:足部外側・足底

以上のようになりますね。

まずは腰痛でヘルニアの疑いがある方がいたら、動作のチェックをした上で上記のチェックをしていくことが大事かと思います。

ちなみに「ヘルニア」の方でも上記の症状が出ない方もいます。

その場合は飛び出した髄核が後方の神経根に刺激を加えいないということになります。

しかし、それでも腰痛の方もいます。その場合は「筋・筋膜性腰痛」なのかを踏まえて諸々の評価をしていく必要があるかと思います。

 

今回はかなり内容は浅めですが、神経症状の部分等に関しては抜けやすい部分ではありますので、しっかりと思い出せるように頭に入れておきたいですね。

 

それでは。

 

#9 肉離れについて

千葉のAT蟹田です。

サポートしているラグビーチームでも多く発生している「肉離れ」。本日はこれに関して教科書通りまとめたいと思います。

肉離れとは?

そもそも肉離れとは、スポーツ動作中に競技者が受けた経験に基づいて付けられた呼び名だそうです。

「急に筋肉が切れたように感じるとともに、脱力や痛みを伴う状態」とされています。

そのため、肉離れは一般的な名称であり、本来は「筋挫傷」という大きな括りになります。

※筋挫傷:筋肉を打撲や過伸張などで痛めた状態、肉離れや筋膜炎もこの筋挫傷に含まれる。

肉離れ発生のメカニズム

一般的に筋のモデルとして考えやすいのが紡錘状筋でありますが、実際に受傷する筋の多くは羽状筋という形態をしています。

肉離れの多くは、この羽状筋がいわゆる遠心性収縮により、筋腱移行部で損傷します。

※紡錘状筋:両端が細く中央部が太い紡錘状の筋

※羽状筋:中央に走る腱(繊維)に筋束が斜めに集まる筋

※遠心性収縮:筋肉が引き伸ばされながら力を発揮する収縮形態

肉離れの好発部位

全身の筋における肉離れの中でも最も起こりやすいのがハムストリングスの損傷で、次いで、下腿三頭筋、大腿四頭筋の順番になります。

ハムストリングスのうち、最も肉離れを起こしやすいのが、大腿二頭筋(長頭)です。受傷機転としては、疾走中が最も起こりやすく、特に下腿が振り出されてから接地に至る過程(ブレーキ動作)や、接地から蹴り出す過程で起こりやすいです。(現場感で見てると後者が多い印象です。)

下腿三頭筋においては、腓腹筋内側頭が起こりやすいです。腓腹筋も膝関節・足関節をまたぐ2関節筋であり、足関節を底屈しているとき膝関節が伸展すれば逆に筋肉は伸張されます。(要は遠心性収縮となる)

腓腹筋の作用:足関節の底屈・膝関節の屈曲

大腿四頭筋のうち、大腿直筋が二関節筋であるため、最も受傷しやすい筋になります。特に股関節伸展位で膝が屈曲位という、最も張力が強い肢位になります。この肢位は、疾走中に後方に蹴り出した脚を前方に振り上げる切り返しの時や、サッカーでボールを強く蹴ろうとする際に見られます。

※大腿直筋の作用:股関節の屈曲・膝関節の伸展

肉離れが起こるメカニズムは上に書いたとおりですが、それ以外の要因として

・W-up不足・柔軟性の低下・下肢長の不一致・電解質の枯渇・左右前後の筋力のアンバランス

が挙げられます。

肉離れの重症度

肉離れの重症度はⅠ~Ⅲ度に分類されます。

Ⅰ度(軽症):一般的な軽度な痛みで、筋健複合体の最小限の損傷。軽い炎症反応として腫脹、浮腫および最小限の筋機能低下や可動域制限がある。

Ⅱ度(中等症):筋力や可動域が制限される筋健移行部の損傷である。

Ⅲ度(重症):非常に大きな負荷による筋健移行部の断裂である。

スポーツ復帰の目安として、Ⅰ度は1~2週で、Ⅱ度は3~6週、Ⅲ度は断裂で手術適応となるため医師との相談になります。

現場で見ていると…

現場では肉離れに近い症状の選手は多く見ますが、だいたいの選手はW-up不足やトレーニング不足の選手が多い印象です。しっかりとW-upで筋温を上げて、普段のトレーニングからハムだったりが遠心性の負荷に耐えられるだけの筋の強さが必要かと思います。それだけでもこのケガの予防は十分にできます。

 

ケガの病態をしっかりと理解する。非常に大事ですね。

#8 足関節捻挫について

スポーツ現場で起こる捻挫

僕はラグビーチームでトレーナー活動を週3回しています。リーグ戦など始まれば頻度はもう少し上がってくるのですが、今はまだチームビルディングで徐々にオープン戦が入っていきます。

やはりラグビーでよく起こるケガとして「足関節捻挫」(いわゆる足首の捻挫)があります。まぁラグビーに限らずスポーツ現場に居ればよくこのケガに遭遇します。日常生活でも段差につまずいたなどで起こる場合もあります。

今回はそんな足関節捻挫に関して簡単にまとめたいと思います。(教科書通りに)

足関節の捻挫の種類

足関節の捻挫には

・内返し捻挫

・外返し捻挫

があります。

内返し捻挫に関して

内返し捻挫では足・足関節の底屈・内転・回外強制により、足関節外側靭帯の損傷を伴う捻挫になります。ちなみに足関節外側靭帯は「前距腓靭帯 Anterior Talofibular Ligament(ATFL)」、「踵腓靭帯 Calcaneofibular Ligament(CFL)」、「後距腓靭帯 Posterior Talofibular Ligament(PTFL)」の3靭帯で構成されています。

そして、この内返し捻挫においての外側靭帯損傷は重症度によって損傷される靭帯が変わってきます。

Ⅰ度損傷:前距腓靭帯(ATFL)の伸長あるいは部分断裂

Ⅱ度損傷:前距腓靭帯(ATFL)の完全断裂

Ⅲ度損傷:前距腓靭帯(ATFL)・踵腓靭帯(CFL)損傷および後距腓靭帯の断裂

と分類されます。

もう一つ内返し捻挫で起こる外側靭帯損傷の一つとして「二分靭帯損傷」というのもあります。

靭帯付着部の張力により踵骨前方突起、舟状骨、立方骨の裂離骨折を起こす事がある。

※二分靭帯:踵立方靭帯と踵舟靭帯を合わせた靭帯

外返し捻挫に関して

内返し捻挫ほど頻度は高くないですが、外返し捻挫もスポーツ現場では起こります。

外返し捻挫は足・足関節の背屈・外転・回内強制によって起こり、足関節の内側靭帯(三角靭帯)損傷を伴います。

※三角靭帯:脛舟部、脛踵部、後脛距部で構成された足関節内側靭帯

外側靭帯に比べて強固なのと骨性の安定性があるため、あまり頻繁に起こらないが、格闘技やコンタクトスポーツで多く見られる。

その他の捻挫や合併症状

その他に、捻挫の繰り返しなどにより距骨下関節を安定させる骨間距踵靭帯、外側距踵靭帯、距骨頸靭帯などの損傷や、外返し捻挫で背屈強制が加わるとこで起こる、遠位脛腓靭帯の損傷や断裂による脛腓間が離開し、果部骨折なども合併してる。

足関節の捻挫の繰り返しや、リハビリが出来ていないことによって、下腿部の倦怠感や足関節の不安定感、後足部外側の疼痛を訴える場合もある。その場合、足関節の不安定性が認められず、足根洞の外側開口部位に圧痛が認められる。(足根洞症候群)

 

足関節の捻挫に関してはここに書いたこと以外にもたくさん症状が出たりすので、こちらはあくまで一般的なところです。

現場に出れば教科書通りのこともあるし、全く予測できないことも出てきます。

ただ、上に書いた様な基本的なことを理解した上で対応することに越したことはないと思いますね。

#7 肩関節前方脱臼に関して

たまにはトレーナーらしい内容を書きたいと思いました。

自分自身にインプットした内容をアウトプットという形で書いていきます。

その第1弾が「肩関節前方脱臼」です。

所属しているラグビーチームで、この傷害に対する手術をした選手が来たため、リハビリの流れも合わせて

書いていきたいと思います。(教科書通りですが…)

肩関節前方脱臼とは

まずは「肩関節前方脱臼」とは何かを理解ないと始まらないですよね。

その前に肩関節の構造に関しても簡単におさらいをします。肩関節は肩甲骨の関節窩と、上腕骨の上腕骨頭で構成されている関節です。

「肩関節前方脱臼」とは、肩関節に外旋や水平伸展方向への過剰な外力が加わることで、上腕骨頭が関節窩から、その一部もしくは全部が外れてしまう状態のことを指します。

初回脱臼が10歳代の場合は90%以上が、20歳代の場合は80%以上が反復性に移行するとされて、初回脱臼年齢が高くなるほど反復性への移行率は低下します。

そして、関節上腕靭帯や前方関節包の剥離や断裂を生じ、関節唇損傷(Bankart lesion)や骨損傷(Hill-Sachs lesion)を合併することが多いと言われています。

発生機転はコンタクトスポーツに多い

この傷害はラグビーなど、コンタクトスポーツによる接触プレーでの発生頻度が高いとされています。

その他では、アメリカフットボール、柔道、格闘技、スキー、スノーボードなどでも多く発生しています。

受傷肢位は挙上した腕を後方に持っていかれるなど、外転外旋位や過屈曲、水平伸展が強制される場合や、転倒して体側よりも後方へ腕をついた場合などがあります。

反復性の場合、2回目以降の脱臼は、比較的軽い外力で起こりちょっとしたスポーツ動作で脱臼したり不安感を訴えるようになり、ひどい場合には日常動作や就寝時の寝返りやあくびなどでも外れるようになってしまいます。

Bankart lesionとHill Sachs lesion

肩関節前方脱臼に最も多く合併する損傷です。

前方脱臼を生じる時に上腕骨頭後面と関節唇前縁の衝突を起こすことがありますが、その際に関節窩前縁の関節唇や関節窩前下縁の剥離損傷を生じたものをBankart lesionと言います。また、上腕骨頭の後面上部を陥没骨折、もしくは関節軟骨の剥離損傷を生じたものをHill Sachs lesionと言います。

Bankart lesionでは関節唇や関節窩縁の支持性を失い、下関節上腕靭帯の張力が激弱するため、習慣性肩関節脱臼の原因となります。また、Hill Sachs lesionでは、上腕骨頭の後面欠損による平坦化変形に至り関節面の不適合を生じるため、上腕の凱旋動作をすると肩関節の動揺関節や脱臼などを誘発します。

ざっくり教科書通りに

さて、ざっくり教科書通りのことを書きました。

リハビリのことも書くと果てしなく長くなってしまうため書きませんでした。

時間を見つけて今度書きたいと思います。

教科書では勉強していましたが、改めて目の前に現れるとちょっと戸惑いますね。

リハビリプログラムを立てる時も、まずはその傷害の病態などをしっかりと理解しておくことが大事ですからね。

今回みたいに自分の頭で整理しながら、文字にしてみると良い感じに理解できますね。

たまにはこんなことをして自分の頭を整理していきたいと思います。