~タイトルはこれから~

自分の成長を感じるために、感じたこと、思ったことを文字に残します

#7 肩関節前方脱臼に関して

たまにはトレーナーらしい内容を書きたいと思いました。

自分自身にインプットした内容をアウトプットという形で書いていきます。

その第1弾が「肩関節前方脱臼」です。

所属しているラグビーチームで、この傷害に対する手術をした選手が来たため、リハビリの流れも合わせて

書いていきたいと思います。(教科書通りですが…)

肩関節前方脱臼とは

まずは「肩関節前方脱臼」とは何かを理解ないと始まらないですよね。

その前に肩関節の構造に関しても簡単におさらいをします。肩関節は肩甲骨の関節窩と、上腕骨の上腕骨頭で構成されている関節です。

「肩関節前方脱臼」とは、肩関節に外旋や水平伸展方向への過剰な外力が加わることで、上腕骨頭が関節窩から、その一部もしくは全部が外れてしまう状態のことを指します。

初回脱臼が10歳代の場合は90%以上が、20歳代の場合は80%以上が反復性に移行するとされて、初回脱臼年齢が高くなるほど反復性への移行率は低下します。

そして、関節上腕靭帯や前方関節包の剥離や断裂を生じ、関節唇損傷(Bankart lesion)や骨損傷(Hill-Sachs lesion)を合併することが多いと言われています。

発生機転はコンタクトスポーツに多い

この傷害はラグビーなど、コンタクトスポーツによる接触プレーでの発生頻度が高いとされています。

その他では、アメリカフットボール、柔道、格闘技、スキー、スノーボードなどでも多く発生しています。

受傷肢位は挙上した腕を後方に持っていかれるなど、外転外旋位や過屈曲、水平伸展が強制される場合や、転倒して体側よりも後方へ腕をついた場合などがあります。

反復性の場合、2回目以降の脱臼は、比較的軽い外力で起こりちょっとしたスポーツ動作で脱臼したり不安感を訴えるようになり、ひどい場合には日常動作や就寝時の寝返りやあくびなどでも外れるようになってしまいます。

Bankart lesionとHill Sachs lesion

肩関節前方脱臼に最も多く合併する損傷です。

前方脱臼を生じる時に上腕骨頭後面と関節唇前縁の衝突を起こすことがありますが、その際に関節窩前縁の関節唇や関節窩前下縁の剥離損傷を生じたものをBankart lesionと言います。また、上腕骨頭の後面上部を陥没骨折、もしくは関節軟骨の剥離損傷を生じたものをHill Sachs lesionと言います。

Bankart lesionでは関節唇や関節窩縁の支持性を失い、下関節上腕靭帯の張力が激弱するため、習慣性肩関節脱臼の原因となります。また、Hill Sachs lesionでは、上腕骨頭の後面欠損による平坦化変形に至り関節面の不適合を生じるため、上腕の凱旋動作をすると肩関節の動揺関節や脱臼などを誘発します。

ざっくり教科書通りに

さて、ざっくり教科書通りのことを書きました。

リハビリのことも書くと果てしなく長くなってしまうため書きませんでした。

時間を見つけて今度書きたいと思います。

教科書では勉強していましたが、改めて目の前に現れるとちょっと戸惑いますね。

リハビリプログラムを立てる時も、まずはその傷害の病態などをしっかりと理解しておくことが大事ですからね。

今回みたいに自分の頭で整理しながら、文字にしてみると良い感じに理解できますね。

たまにはこんなことをして自分の頭を整理していきたいと思います。