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#42 神経系の生理について

最近いろいろな人の話を聞いたり、調べ物をしたりしているのですが、やっぱり「基本」って大事なんだなぁ。というのをつくづく実感します。

特にこのトレーナーという仕事をしていると相手にするのが「人間」なので、「人間の身体」について理解することが基本です。

日々様々な研究で昔の常識が今の非常識であったり、新しい発見が出てきたりと日々進歩しているのが現状です。

ただ、それであっても「そもそも人間の身体はこうだよ」という基本は変わりません。

ということで、トレーナーとして押さえておいておかないといけない基本の「解剖学」「生理学」「バイオメカニクス」を改めて整理しています。

今回は「生理学」について。特に最近ハマッている「神経系」について整理したいと思います。

 

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そもそも「神経系」とは何か?

神経系は大きく中枢神経末梢神経に分けられます。

中枢神経とは脊髄のことで、そこからヒモのような神経線維の集まりが末梢神経で末梢神経はさらに性神感覚神経に分けられます。

末梢神経は頭蓋骨や脊椎骨から体内全ての抹消諸器官、組織、筋肉、血管に分布する神経を指し、末梢神経は皮膚、筋肉、関節を支配する体制神経系と内臓神経系に分かれる。

性神経は感覚神経と運動神経から成り立ち、痛みや寒さを感じる感覚神経と運動するときに手足の筋肉を動かす運動神経は人間が自覚的にその働きを捉えたり、意志によって支配することが出来る。

 

自律神経とは?

自律神経は、交感神経副交感神経から成り立ちます。体制神経とは違い、自律神経は意志とは無関係であるため、反射的、自動的に働きます。

自律神経は、胃や腸の働きや心臓の拍動、代謝や体温の調節など、人間が生命を保つ上で欠かせない働きを担っています。

交感神経とは、胸髄と腰髄から出て、緊急時や運動時に働き、神経終末における伝達物質はノルエピネフリンノルアドレナリン)である。※よく聞くアドレナリンのこと

緊張している時などに優位働くのが交感神経

副交感神経は、脳幹と仙髄から出て、安静時に働いている。神経終末における伝達物質はアセチルコリンである。

リラックスしている時に優位に働いているのが副交感神経

自律神経の機能的特徴として、

二重神経支配、拮抗性神経支配、持続性神経支配、相反性神経支配があり、基本的には交感神経、副交感神経は反対の作用を及ぼし、常にどちらかが絶えず働き、同時には働かないということが特徴としてあります。

 

中枢神経系とは?

中枢神経系は大脳脳幹小脳脊髄で構成され、そのうち大脳、脳幹、小脳をひとまとめに脳と呼ぶ。すなわち中枢神経系は脳脊髄と言い換えられます。

脊髄は、情報を最初に受け取る部位であり、また脳の出力信号を筋肉や内臓に送る部位になります。

脳幹は、大脳と脊髄をつないでいる部分であり、生命維持のための基本的な自律神経管理機構が集中して各臓器系列の調整をしている。また、脳幹は呼吸、嚥下、血圧、心拍などの重要な身体機能を自動的に調整し、姿勢の調整も助けている。脳幹全体が重大なダメージを受けると、意識が失われ、自動的な身体機能も停止して死に至る。

間脳は、大脳の奥にあり文献によっては脳幹の中に含むとしているものもあります。脳幹は生物が生きるための役割をするところであるため、間脳も生きるために必要な役割をしている部分となります。間脳は、大脳と脳幹の間にある部分を指し視床視床下部があります。

 

視床は全身から集められた感覚情報を大脳に送る働きをしている。視床下部は「食べたい」「寝たい」などの本能的な行動が生まれるところで、視床下部は自律神経や内分泌の働きに関係しています。自律神経は交感神経と副交感神経であるが、視床下部には1日のリズムを刻む体内時計のしくみがあり、自律神経の切り替えを行っています。

 

小脳は、延髄と橋の背面にあり、小脳皮質(灰白質)と小脳核(白質)に分かれて大脳皮質から入力を受け、特に手足の運動制御に関与する。

小脳の機能として、体の運動を調整する働きがあるが、それらは無意識に行われるため、その働きを意識することはありません。大脳から発せられた指令と実際に行われた運動とを比較分析し、違いがあれば脳幹に指令を送り、動きを調節します。要は何かの運動や動作を練習することは、この小脳の調節を繰り返すことを意味しています。繰り返すことにより微調整が進み、よりスムーズに運動が行えるようになります。

 

大脳辺縁系は大脳の古い皮質と言われており、本能、感情(情動)の中枢と言われています。動物として生きていくために必要な機能をもった部分で感情や記憶が生まれる中枢で帯状回、海馬、中隔、偏桃体などからなり、怒り、悲しみ、恐怖などの情動と密接に関係し、本能行動や情動に重要な役割を担っているのが大脳辺縁系と言えます。

 

大脳皮質は意識にのぼる随意運動、感覚、思考などの役割を担当します。

左脳と右脳に分かれて、左半身の運動や感覚は右の脳で、右半身の運動や感覚は左の脳で担当をしています。左大脳半球に言語中枢があるために、左脳が優位半球と呼ばれています。

大脳皮質の前頭前野は、人間で最も発達している領域であります。また、大脳皮質の中にも機能局在があり、前頭葉の中心前回には随意運動を担当している運動野がある。

頭頂葉には皮膚感覚と担当している体性感覚野や体制連合野が存在し、後頭葉には視覚を担当している視覚野があり、上側頭葉に聴覚を担当している聴覚野が存在します。

 

今回は神経系についてまとめてみました。

運動とは基本的は脳からの指令によって行われることなので、まずはこの辺りを理解していないとたくさんの壁に当たります。

まだまだこれだけでは足りませんが基本中の基本ですね。ここから、感覚器の話に入っていきどのような入力が脳に伝わり、それによってどのようなホルモンが分泌され。体が反応し、どのような運動を起こすのか。というところに繋がっていきます。

 

ちょっとずつ自分なりにまとめていきます。

 

※参考文献:ボディメカニズム 著:山口典孝 (秀和システム