~タイトルはこれから~

自分の成長を感じるために、感じたこと、思ったことを文字に残します

#54 セイバーメトリクスの落とし穴 マネーボールを超える野球論

新型コロナウイルスの影響で休業状態が続き、ほぼ家に引きこもり状態となっています。

この状態がいつまで続くのが不安で仕方ないです。そして、僕の雇用はいつまで守られるのかも不安です。

C-HRに乗り換えて、たくさんいろんな所に旅行に行くという野望を持っているのですがそれも叶うのかもわかりません。

とにかく今は出来ることをやるしかありませんね。

f:id:kani25:20200421213424j:plain

ということで、この休業期間はたくさんの読書をしていきます。

専門書はもちろん、それ以外にも趣味で野球関連の本も読んだりしています。

そのうちの一冊がお股ニキさんの書いた「セイバーメトリクスの落とし穴」です。

セイバーメトリクスとは、野球においてデータ統計学的知見から客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える分析方法を指します。

ここ数年野球界では言われる「フライボール革命(FBR)」も、このセイバーメトリクスから生まれたものになります。

この本ではセイバーメトリクスで得られたデータを基に著者が様々な視点から野球を見ていく本になります。

 

読んだ率直な感想は「すごい!」の一言でした。

何がすごいのかというと今の野球にはたくさんのデータがあるということです。

OPS」(=出塁率+長打率)や、「K/BB」「BABIP」「ピッチバリュー」など今まで聞いたことのないような言葉がたくさん出てきていました。

また、変化球に関してはかなり深く書いてあり、ストレートも変化球の一つというのは目から鱗の考え方でした。

やはり野球は8割ピッチャーということもあり、ほとんどピッチャーのデータが占めていましたが、そのピッチャーを支えるキャッチャーに関しても記載されていました。

キャッチャーに必要な5ツールとして

・バッティング

フレーミング(キャッチング)

ブロッキング(後逸しない)

スローイング(盗塁阻止)

・野球IQ

があげられ、これが優れているキャッチャーはNPBMLB問わず活躍をしています。

 

そして、日本人メジャーリーガーのダルビッシュ田中将大が活躍で来ている理由、MLB最強投手のシャーザーやデグロムがなぜ活躍し続けられるのかなどをピッチングデータから紐解いているのは非常に分かりやすかったです。

本にも書いてあった通り野球はイタチゴッコが続くスポーツです。

打者のレベルが上がれば、投手は打たれないように工夫をします。ストレートの質を上げたり、変化球の質を変えたりと。逆に投手のレベルがあがれば、打者は確実にとらえられるように工夫をします。スイングの軌道変えたり、配球を読んだりと。

このイタチゴッコが野球というスポーツのレベルを上げているのは間違いないですね。

そして、このレベルを上げていく要素の一つにセイバーメトリクスによるデータ分析なんでしょうね。

 

僕自身も野球をしていたんですが、ここまで深く考えて野球というスポーツを見たことがないのでとても新鮮な本でした。

データが全てではないのはよくわかっていますが、数字が見えるもというのは嘘をつかないので見逃せませんね。

 

この本に書いてあるデータを基に野球というスポーツを見ていくと、今まで以上に野球が深く、細かい部分まで見えてくると思いますので、プロ野球開幕までもう少し勉強しながら開幕を待ちたいと思います。

 

以上